建交労大阪府本部は、2008年5月12日(月)建交労会館ホールで大阪地下鉄清掃労働者の報告集会が開催されました。
大阪市交通局発注事業の地下鉄駅清掃では今、一般競争入札制度導入により地下鉄駅清掃労働者は、労働条件の悪化、働いても働いても生活が出来ないほどの低賃金などの問題が、深刻な状況になっています。
低入札で落札されるようになり、昨年、最低賃金の712円で入札しても落札に失敗した潟Iービーケーは、今年2月、地下鉄駅清掃で働く労働者約40名に対し会社は、地下鉄駅清掃業務から撤退するとして、突然「3月30日をもって全員解雇する」と解雇予告通知を行なってきました。労働者は、「解雇予告を撤回せよ」「今の賃金労働条件で雇用せよ」等の要求を組合員を先頭に会社に団体交渉を申し入れ、粘り強く闘った結果、労使双方の努力によって、以下の内容でほぼ100%の要求を実現することが出来ました。
一、希望する人は全員、落札した会社で働けるようにする。
一、賃金は、今の水準で維持する。雇用先での賃金のたらずまいは、オービーケーが負担する。
一、正社員と嘱託社員ともに退職金を支払う。
5月12日に行なわれた報告集会では、4月7日に放送されたNHK「クローズアップ現代」を視聴し、地下鉄駅清掃現場で行なった労働者の実態調査の現状を建設一般合同支部の吉谷氏より報告、地下鉄駅清掃で働くオービーケー分会の長原氏より生々しい現場の報告が行なわれました。 「構造改革」の現状と入札制度(公契約)などの説明する中で大阪労連 服部副議長は、地下鉄駅清掃で働く組合員に対し、今の現状での打開点など「適正な賃金・労働条件を勝ち取れる状況になってきている」と、組合員を激励し、中には涙を浮かべる組合員の姿もありました。 今後も企業・大阪市を相手に地下鉄駅清掃で働く労働者の生活と雇用を守るために、「人間の尊厳を踏みにじる入札制度を許すな」をスローガンに掲げ、闘いを進めるための報告集会となりました。
<写真:地下鉄駅清掃で働く組合員>
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